糖鎖研究は1960年代から始まり、1980年代に糖鎖生物学が確立されました。
そして、1990年に学会で報告され、人間などの老化のメカニズムと大きく関係しているとして注目され初めました。
糖鎖の発見は、ペニシリン・ワクチン・遺伝子と並んで医学会の「第4の医療革命」と呼ばれ、近年のノーベル賞受賞研究の多くが関連し、21世紀の医療分野で世界中の医学界が注目しています。
2000年6月に、日米欧等の国際共同チームが人類の全遺伝子情報の解析が完了した後、医学分野における最先端の研究テーマは「生命の設計図である遺伝子」から「生命力である糖鎖」へと移り、「ポストゲノム研究(タンパク質の構成や機能を解明する研究)」の主役として世界各国で国家プロジェクトが進行しています。
※科学の進歩
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1990年:ジョン・ハドソン博士の「細胞と糖鎖の関係」 |
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2000年:「Newton」「遠く離れた細胞もお互いに連絡をとりあっている」 |
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日本における糖鎖研究は、国家プロジェクトとして厚生労働省、経済産業省、文部科学省が多額の国費を投入投じて官民一体での研究を推進し、複数の大学や研究所、製薬会社によって世界をリードしています。 |
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近年、「糖鎖」に関連した研究が10件のノーベル賞を受賞しており、2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんの研究も糖鎖関連です。 |
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1994年ノーベル医学賞:「細胞と信号とタンパク質の関係」 |
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現在、アメリカでは数千人の医師が癌治療に「糖鎖」を使用しています。
日本でも、不妊治療に糖鎖栄養素を使用する病院も出てきました。
また、世界中で多くの臨床が急速に進んでいて、7,000以上のレポートが提出されています。
※2001年米国国立衛生研究所が、37億4000万円を研究費に承認
糖鎖は、医学や薬学分野だけでなく、工学分野でも多くの期待がされており、オックスフォード大学をはじめ世界中の大学で講義・研究が行われています。日本でも東京大学や京都大学をはじめ多くの学校で講義・研究が行われています。
糖鎖を研究している大学院及び学部
東京大学大学院薬学系研究科 東京大学大学院新領域創生科学研究科 京都大学大学院生命科学研究科 京都大学大学院薬学研究科 大阪大学大学院医学系研究科 名古屋大学大学院医学系研究科 名古屋大学大学院生命農学研究科 名古屋大学大学院理学研究科 名古屋大学大学院理学研究科附属臨海実験所 北海道大学大学院薬学研究科 北海道大学大学院医学研究科 北海道大学大学院理学研究科 北海道大学大学院地球環境科学研究科 お茶の水女子大学大学院糖鎖科学研究科 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科 北里大学大学院医療系研究科 東北大学大学院工学研究科 東京農工大学大学院連合農学研究科 岡山大学大学院医歯学総合研究科 鹿児島大学大学院理工学研究科 九州大学大学院工学研究科 九州大学大学院理学研究院 東京工業大学大学院生命理工学研究科 筑波大学大学院人間総合科学研究科 筑波大学基礎医学系 名古屋市立大学大学院薬学研究科 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 東京医科歯科大学大学院疾患生命科 横浜市立大学国際総合科学研究所 信州大学医学部研究所 京都大学医学部 京都大学再生医科学研究所 |
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近年、「糖鎖」はますます注目され、新聞、雑誌、テレビなどで特集されています。